[みどりの日] いや〜、寒いです。毎日。 3日前に搾乳牛の放牧を始めました。 はじめの日は喜んで出て行きましたが、雨が降って寒いものだから、次の日は1頭も出て行きませんでした。 寝藁ふかふかの牛舎の中が良かったようです。
先日テレビを見ていたら、道東のほうで「こだわりの牛乳」なんていうのを出荷している人がいて、よくよく見ると1年中乳牛を外に出しっぱなしにしていました。しかも餌も粗末で、痩せて寒さに震え、毛の長くなった牛たち。 なんとかわいそうに!
もともとホルスタイン種というのは、ヨーロッパで育種された改良種の牛でありまして、冷涼な環境に適しているのですが、道東のようにマイナス30度にもなる環境で野外で寝起きさせるなんて、凍死も覚悟の虐待でしかありえないと思うのです。
改良された家畜から生産物を頂くためには、できる限り精一杯の「おもてなし」をすべきだと思うのです。 風雨をしのげる小屋の中で、ふかふかに敷かれた寝藁とたっぷりの餌を与え、天気のいい時には外で遊んだり草を食べたり…
牛がモノを言わないのをいいことに、勝手な理屈をこねて「これが本来の牛乳の味」などと言って売るのは、まじめに牛を可愛がって飼っている大部分の酪農家に失礼なやり方だと思います。
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